中国の会社にプリント基板を発注してみました。
自分で基板を設計して注文すると届きます!Wow!
電子工作の知識はないけど欲しいものがあるのでやってみた
僕はもともと電子工作や電気の知識があるわけではなかったのですが
モジュラーシンセサイザーという楽器の電源部分を自分で自作してみたかったので
基板をいちから発注するべく設計と基板発注にチャレンジしてみました。
使ったソフト
KiCad…フリーの基板設計ソフト。
たくさんの人がチュートリアルを公開してくれてるので勉強しやすい。
主なステップ
- 電子回路の設計
- 基板のレイアウト設計
- ガーバーデータの生成
- PCB業者への依頼
- かかったコスト
回路設計と基板レイアウト作成のチュートリアル
KiCadの使い方や基板設計の基礎知識は、こちらのサイトのチュートリアルを利用させていただきました。
https://make.kosakalab.com/education/kicad-basics/
PDFの書籍をダウンロードしてきて、基本的な操作方法や回路設計についてチュートリアルを読みながらじっくり学ぶことができます。
自分の基板を作る!!
僕が作りたいモジュラーシンセの電源部分については有志の方々作っている団体が公開している回路図やいろんな製品の電子部品を参考に回路を組んでみました。
その中で気づいたことは以下のことです。
自分が使いたい電子部品がKiCadのライブラリに登録されていない。
自分の使いたい部品がない場合は自分でKiCadに登録してあげます。
そのときのためのチュートリアル
https://toragi.cqpub.co.jp/tabid/673/Default.aspx
主な流れとしては、シンボル登録で電子部品のピン番号と名称の指定、入出力の指定をして部品名を登録して回路図で使えるようにしてあげる。
そして、フットプリントエディタを用いれその部品が基板に載る際の形状を描画して登録します。
ガーバーデータの出力
ガーバーとは基板を作るための種板の情報です。
基板に貼られた銅箔の形状や部品の足を留めるための穴をあけるドリル位置の情報がイラストレータのデータのようにレイヤー状に出力されます。
基板を発注する際はこのデータをアップロードして情報を伝えます。
基板を作ってくれる業者の選定。
発注に際してのチュートリアルが充実している業者さんを選びましょう。
僕は日本語のサイトを構えているFusion PCBを使うことにしました。
https://www.fusionpcb.jp/
コスト
基板一枚のサイズが10cm × 10cmであればコストは10枚で4.9ドルと結構安いです。
しかしながら注意が必要なことが2点あります。
1つ目は、基板のサイズが10cmをちょっとでも超えると高くなる。試しに見積もりの画面のサイズをいじると高くなるのがわかります。30ドルを超えたりします。
2つ目は、輸送料金の問題。国際貨物で送られるので日数とコストがそれなりに発生します。20ドルくらいかかるので意外と大きな出費です。
僕自身は、20cm×4.5cmの基板をお願いしたので送料と合わせて50ドル以上かかりました。
クレジットカードの請求は基板10枚で6200円ほどです。
個人的な反省点あれこれ
住所登録をした際にタイプミスをして誤った登録をしてしまいました。
担当者の方からサポートメールが届いてこれに返信することでどうにかなりましたがやり取りは英語でした。
まあ、基板を作ろうというマインドの持ち主なら英文メールはなんら壁にはならないはず…
出来上がった基板に部品を載せたら意外と部品の足の位置と基板の穴の位置が合わないことがありました。
これは単純に設計ミスです。もう一度発注する際はKicadのフットプリントを修正しなきゃ…( ;∀;)
最後に
基板を作るのはやっぱり楽しかったです。なによりも自分がパソコンで設計したものが
形となって届くのはなにか魔法みたいでかっこいいです。
今年は何枚か自分だけの回路を作って発注していきたいと思います。