X70の胡散臭いレビューに続いて徒然なるままに写真を撮ってみました。
X70はRAW撮影できるのでJPEG撮って出しとかはせずに全部LrでRAW現像したものです。
Lrで現像する際は、カメラキャリブレーションモードでAdobeが再現したフイルムシミュレーションを適用しています。
そこから各種パラメータを自分好みでいじりました。
それぞれの写真をクリックすると拡大した写真にジャンプできるようにしてあります。
光学系について
レンズはこのカメラのために専用設計されているため非常にコンパクトでありながら描画能力は高い。
Lrで現像する際にはレンズプロファイルが自動的に適用されて補正されるようになっているが自動補正をオフ
にしても歪みや色収差などの変化が自分にはわからなかった。
レンズの光学設計の力だけで高い描画能力を叩き出しているように見える。
画面の中に桜の花の一面と背景が同居する写真、ピントのあった麺と背景の境となる花びらは線がきっちり出ている。
花びらの内側の線もしっかりと表現している。すばらしい。ちなみにF値は両方ともF5.6
F11まで絞り込んで撮影、隅々までクリアで抜けの良い印象の画が得られる。
赤い花や、白い花を撮る際は発色のコシの強さがあだとなるのか第一印象で結構色が潰れてしまったように感じることが多い。
実際には色の情報はしっかりはいっているのだがそこを綺麗に見えるように現像してやるのが結構難しい。
松屋系列の定食屋さん松乃屋のとんかつ定食。衣のきつね色や揚げたての油の艶めきもしっかり表現。
食レポが大好きな人にもきっと気に入ってもらえると思う。
あとは明暗の別れる写真とかなにやらいろいろ載せてみる。
なんだか撮った時の印象と違うなという時は困った時のモノクロ作戦だ。モノクロにしてちょっとコントラストをいじるとどこかドラマチックな光線に仕上げてくれる。
なにか浮世離れしたシチュエーション、床面のメタリックな質感と誰かが残していった造花の花かざりがすごく対比的。
横浜開講記念館のステンドグラス。ここぞというときのベルビアモードを使う。
やっぱりこの発色、乗算モードのような発色を作り出す色合いがさくっとできてしまうってすごい。
高感度の描画
高感度のISOを使う場合に起きる問題があるとしたら色の濁りだとか謎のカラーノイズがあげられると思う。
自分が富士のTransX2の画像処理エンジンで撮った写真の高感度を見る限りでは色の濁りとカラーノイズに関してはかなり耐久性があると思う。
Xシリーズでは高感度になるほど画像のざらつきが増していくイメージだ。
描画の解像度が落ちいくのを見越して、あえて荒い粒状感を与えて表現的に仕上げているように感じる。
最小限の感度200〜800までは普通に使える。1600から少しざらつきが出てくるがここまでは全く問題ない。
3200を超えたところからざらつきがどんどん荒くなっていく。
画質を追い求めなければ誰かに情報を伝える程度の写真としては十二分に要件を満たしてくれるはずだ。
ISO感度4000。微弱な光の中で撮った写真だけどこちらは荒れてはいるがいい感じのざらつきに収まっている。
ISO感度4000。特に明暗が激しいような場合は荒れ方がシビアな画になる。
レストランのレースのカーテン。高感度フイルムで撮ったような味わいのある粒子感が出ている。
ホテルのロビーの一角。ISO感度は5000である。絨毯の質感や天井の重厚な質感を伝えてくれる。
最後に
高感度の夜景写真が続いていたので感度200で長時間露光を用意してみた。
2秒間ほどの露光でこんな感じである。石造りの建物のディテールもはっきり見て取れる。
やはり28mm相当の焦点距離はどんなシチュエーションでも主題と背景の関係性をいい感じに仕上げてくれる遠近感を
持ち合わせたいいレンズだと思う。単焦点だけで完結させる潔さみたいなものがあって使っていて気持ちいい一台。
普通のミラーレス機の画質をこれ単体で実現してしまうのでとてもいいですよ。
個人的なおすすめ。
製品 | メモ |
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まずはこれがなければ話になりませんね。買いましょう! | |
プロテクタをつける最安値のアイテムです。ぜひ一つ買いましょう。 | |
前玉を守る一品。これさえあれば動きの自由度がかなりあがりますよ。 | |
標準のストラップより柔らかくコンパクトに収まります。 |