月別アーカイブ: 2016年3月

甘美なるボケ フジノンXF56mmF1.2 R

Xマウントなら憧れのレンズことXF56mmF1.2 R買った。

欲しいけど金がない。新しいものを手に入れるためには辛い別れもある。

それがカメラ道、愛しいカメラ3台、レンズ6本を養子に出した。

フジノンレンズで最強のF値を誇る大口径レンズ。同様のスペックはPanasonicのLeica DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 とかキヤノンのEF 85mm F1.2とかがある。

あと、マニュアルニッコールなら50mm F1.2とかが有名

いずれも素敵なボケを作る魅惑のレンズだ。フルサイズとマイクロフォーサーズのフォーマットに対してXマウントのサイズはAPS-C、どんな画が撮れるか見ていこう。もちろん当ブログは外観写真とかオミットする。周辺光量落ちとか、収差とか硬いこと言わないで街に撮りに行く。

買った機材を文句言わず愛する。別の機材が好きになったら浮気する。それがカメラ道。

今回はJpegで撮って出しでやっている。ボディはX-E2。クリックすると拡大できるよ!

DSCF1232

春なので桜、F1.2〜1.4ではフワッフワのぼけである。極薄のピントエリアをはずれた領域は被写界深度の彼方に吸い込まれていくよう。強い光源が点光源になっていようとも輪郭は優しく綺麗なぼけ味である。

DSCF1245

これはF1.2、ピントのあった場所は極上の解像感、ピントを外れ場所はやっぱりフワッフワ。まるでPhotoshopのレイヤーを重ねたかのように錯覚してしまう。

DSCF1353

DSCF1351

レストランのテーブル席のワンシーン。白いクロスもドラマチックに仕上げてくれる。

DSCF1315

路傍の花もこの通り、ピントエリアに入ればすぐ主役。

DSCF1378

DSCF1386

やはり描画能力の高さは極上、モノの質感を実物以上にドラマチックに伝えてくれる。

DSCF1434

DSCF1357

DSCF1392

ある程度絞り込んで撮ってあげるとキレッキレのコントラストと鋭いシャープな画、街中のスナップではオールラウンダーとして活躍する。

DSCF1279

DSCF1293

DSCF1277

DSCF1222

56mmという画角は35mmフルサイズで84mmになる。

この85mm前後は中望遠でちょっと遠くに見つけた対象を良い具合に切り取ることもできるし、構図の遠近感を圧縮してまとめ上げてくれる。構図の整理という点では主題に集中して撮りたいときにとても便利な画角だ。そこに大口径1.2というF値が加わればもちろん最強である。

ポートレートレンズとしてメーカーは推しているのに、ポートレートを撮る機会がまったくない私。それでも街中でこれだけ無敵の写りを発揮する。

これから先も長く付き合っていける素敵なレンズだ。


Raspberry piを起動して初期設定をする

前提条件

Raspberry piをモニター、キーボード、マウスに接続した状態で起動し、初期設定を行う。

 

準備

1出力するモニタの解像度を確認し、SDカードの中のconfig.txtを解像度に合わせて書き換えする。

Raspbianには出力するモニタの解像度を設定する機能がないので、あらかじめconfig.txtというファイルから設定してやる必要がある。このファイルはRaspbianのイメージが焼き込まれたSDカードをパソコンに挿した状態で表示されるbootフォルダに入っている。

モニタの解像度をチェックしてメモしておく。1920×1080とか800×480みたいな感じ。

Raspberry pi 1920×1080 config.txtというような感じで検索をかけてやり、過去に設定した人の情報を参考にしつつconfig.txtを編集する。このときに書き換える前に必ずバックアップを取っておくこと。

参考:http://blog.livedoor.jp/victory7com/archives/23971362.html

 

2各種ケーブルをRaspberry pi を各種ケーブルに接続する

電源以外のキーボード、マウス、HDMIモニタを接続する。(※USBのWifiドングルまたはLANケーブルの接続は任意。)

最後に接続するのはマイクロUSBの電源

 

3起動とタイムゾーン設定、キーボード設定等

Raspbian Jessieの場合は、初回起動でxwindowというデスクトップ画面が立ち上がるようになっている。ユーザー名、パスワードの認証もなくすんなり起動できる。

次に設定する項目はカリスマはてなダイアリストことからあげさんのチュートリアルを参考にする。Raspi-configセットアップを参考にして順番通りにやればオッケー。ただしLocalisationの設定はちょっと注意が必要

Localeの項目は設定を日本にすると全部のメニューが日本語になる。自分の場合はCLIでうまく日本語の表示ができなくて困ったことになったのでデフォルトのままにしておいた。

もちろんタイムゾーンとキーボードの設定はお忘れなく!

設定が完了したらOKをクリックして、再起動をする。再起動時はユーザー名とパスワードを確認されるので入力してログイン。

なお、からあげさんのチュートリアル通りに設定した場合は、xwindowにそのまま飛ばずCLI(※黒い画面にコマンドを打ちこむ画面)での操作が標準設定になる。

xwindowに入るにはstartxとコマンドをいれてやれば慣れ親しんだGUIを使うことができる。

 

 

 

 


XF35 F2 R WRについての個人的なインプレッション

フジノンレンズXF35mm F1.4Rの後に発売された本レンズ。下位モデルの登場かと問われると、どうにもそういうことじゃないらしい。店頭価格は1.4とは5,000円ほどの違い。

具体的な違いはと言うと、F2R WRは防塵防滴と早くなったAFと絞り羽の枚数追加(F1.4Rでは7枚、F2R WRは9枚)というアドバンテージを持っている。

当ブログはサボりなので外観写真は載せない。メーカーサイトで見て堪能して欲しい。

防塵防滴のF2R WRの銅鏡は結構マッシブなガッシリした作りでピントリングも絞りリングの回転にたっぷりとグリスが乗ったような感じのウェットなトルクである。そして操作の心地はとても良い。

あともう1つの大きな特徴はインナーフォーカスを採用したコンパクトな銅鏡。全群繰り出しのF1.4は繊細なメカで繊細なボケを作るという点では対照的な二本と言えるかもしれない。

インナーフォーカス採用なので作りは堅牢。カバンに気にせず放り込んであちこち連れまわせそうなF2を僕は選んだ。

今回の撮影は逗子の海岸で行った。ボディはX-E2、現像はLr 。現像時にコントラストと明瞭度あれこれ僕の好みに合わせていじってある。なのでレンズの写りを忠実に載せて無いのでご注意を。

FujiのレンズはLr内部でレンズプロファイルが自動で適用されて補正がかかる仕組みだ。

夕暮れ時の商店、シャッターの汚れとか見てもらえれば細いディテールもわかるはず

XF35mm F2WR1-600 秒 (f - 4.0)ISO 200

逗子海岸に到着。海辺を撮るつもりで来たがこの時は素敵な光景が見れるとは思いもしなかった。
XF35mm F2WR1-220 秒 (f - 11)ISO 200XF35mm F2WR1-480 秒 (f - 4.0)ISO 200

夕日を浴びたカフェの看板、線も色も力強くキレキレの写り。いいね。たまらん。

XF35mm F2WR1-500 秒 (f - 2.8)ISO 200

XF35mm F2WR1-170 秒 (f - 5.6)ISO 200

夕暮れ時の浜辺、遠くの山の稜線もきっちり描く。と、右手にあるのは富士山ではないか!明るいときは見えなかったのにいきなり浮かび上がってきた。

XF35mm F2WR1-640 秒 (f - 8.0)ISO 200XF35mm F2WR1-600 秒 (f - 8.0)ISO 200XF35mm F2WR1-640 秒 (f - 4.0)ISO 200XF35mm F2WR1-250 秒 (f - 5.6)ISO 200XF35mm F2WR1-280 秒 (f - 4.0)ISO 200XF35mm F2WR1-240 秒 (f - 4.0)ISO 200XF35mm F2WR1-30 秒 (f - 8.0)ISO 200

夕日に浮かぶ景色はどことなく黄昏ていてロマンチック。強烈な光を浴びてもハイライトもシャドウもしっかりしたディテールで描き切る。素晴らしい性能だ。

XF35mm F2WR1-100 秒 (f - 2.0)ISO 1600

開放はどんな感じかというと点光源ではやはり周辺部がレモン型になる。点光源の丸ボケについて見るとかなり強い輪郭を残すのが特徴だ。アウトフォーカス部分もピントのピークを外したところからすぅっと被写界深度の向こう側にちょっずつ行く感じでボケ方も他のフジノンと同様に大変優しくて上品なボケを結ぶ。

とまあ、僕ははカバンに乱暴に放り込んで散歩に出てサクサクと適当に俊敏なAFでスナップを撮りたいと考えたのでF2R WRを選んだ次第。

ブツ撮りや花などをじっくり撮りたい。F2ではできないよりふわふわしたボケを堪能したい方は是非とも1.4Rをチョイスしてください。

プロダクト コメント
画像 これ一本で何処へでも。
インナーフォーカスのレンズは取り扱いが楽ですね。
フード 純正のフードはどこかライカの穴あきフードを想起させるスタイリッシュさ。
フィルタ 純正のEBCコーテイングプロテクタは高いので私はこちらを使ってます。

魅惑の画角 AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

去る2016年2月27日のことであった。

CPプラスというカメラと映像機器の大規模な展示会が行われていたが、私は都内に出かけてレンズを探すことにした。

候補はXF60mm F2.4だった。マクロ撮影あり、中望遠カバー。いいレンズじゃないか。ところがAFの機動性になぜか納得いかずニッコールレンズを試した。前から目をつけていた85mm F1.8Gである。

触った瞬間に2016年3月1日がニッコールレンズの値上げ日だとお店の方から知らされて思い出してしまった。

レンズが叫ぶ。Buy me !!!買うなら今だぜと3月1日から俺はランクアップするんだ。

うおおおおおおおお、カード一括でぇええええええ!!

かくして私は人生初の85mm画角を手にした。

さあとりあえず、撮れた画を見ていこうじゃないか。

ボディはNikon Df 、すべてLrで現像している。なお、レンズプロファイル補正によってディストーション補正とか収差補正とか周辺光量補正がかかっていることを留意していただきたい。

クリックで等倍が見れるよ!

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-500 秒 (f - 1.8)ISO 400

F1.8で写した焼き鳥屋さんの看板。アウトフォーカスになるにつれて出るボケは控えめでありつつもコシのある輪郭を残す。これを見れば察しの良い方は私がどこで買い物

さあ、CPプラスの会場でコンパニオンのお姉さんを撮りに行こう!!

ポートレートを撮ったことがない私には貴重な機会だ。

IOデータ1-80 秒 (f - 2.5)ISO 1600

IOデータのブースで製品をアピールするお姉さん。元気いっぱいでめちゃくちゃ可愛かったです。

たくさん集まったカメラピープルを裁きつつアイコンタクトしてから撮る機会を与えてくれるのですごくいい画が撮れましたありがとうございます。なお、CPプラスではプレスの人以外はフラッシュ焚いて撮っちゃいけないそうです。スピードライト持ってないけどね…

FUJIブース1-500 秒 (f - 4.0)ISO 1600

Fujiでは威信をかけたフラッグシップことX-Pro2のタッチアンドトライを行っていた。

待機列で撮ったモデルさん。とても綺麗な方でカメラを持った人たちに丁寧に視線を送ってポースを取っていらっしゃった。すごいプロフェッショナルでした。

X-Pro2をいじった印象は機会があったら残しておきます。なお、トリミングしてあります。

 

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-80 秒 (f - 2.8)ISO 800

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-200 秒 (f - 2.8)ISO 1600

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-250 秒 (f - 4.0)ISO 800

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-160 秒 (f - 3.2)ISO 800

点光源を撮った際に絞り羽根の形状で少しカクカクしたボケが出てきた。丸ボケを作るためにもう少し練習が必要そうだ。

あとは適当に…

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-100 秒 (f - 4.0)ISO 800

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-100 秒 (f - 2.0)ISO 800

AF-S Nikkor 85mm f1.8G1-60 秒 (f - 2.0)ISO 800

このレンズは値段以上にいい写りをする。画角もすいすいと手元にたぐりよせるような感じで撮れてしまう。ちょうどいい距離感。

ただ望遠の宿命か低速シャッターを切るとポヤポヤにぶれる。

露光時間には特に注意が必要そうだ。

プロダクト コメント
88mmF1.8 価格の割によく写るいいレンズです。
ぐいっと引き寄せて撮りましょう。
プロテクタ 大きな前玉です。必ず保護しましょう。

RaspbianをSDカードに焼き込む(備忘録)

ずっと放置しているRaspberry pi、そろそろ動かしてやらねばとて思い立ち久しぶりに動かそうとしたらなにやらRaspbianのバージョンがwheezyというのからjessieに変わったようだ…

せっかくなので一からやり直そう…ということでメモを書き残そう。

ということで最初はRaspbianの起動ディスクを作るところから始めよう。

 

前提条件

僕の場合はこんな感じ

使用するのはRaspberry pi2 model B+

Macbook air  with OS X El Capitan 10.11.1

極力コマンドラインを叩かないでGUI操作で済ませるようにする。

 

Raspbianをインストールする

パソコンはMacOS環境でSDカードリーダーライターが最初からついてる。

必要なものの用意。

  1. Raspberry pi2 B+
  2. HDMIモニタ
  3. キーボード
  4. マウス
  5. USB Wifi
  6. マイクロSDカード ← 今回はこれだけしか使わないよ!
  7. マイクロUSBケーブル
  8. 電源アダプタ
  9. LANケーブルとケーブルで繋げられるネット環境

Raspbianのダウンロードと書き込みのチュートリアル

ダウンロードは本家から落とすと劇的に遅いのでミラーサーバーがおすすめ。

http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspbian/images/

書き込み方のチュートリアルはここが一番やさしい。

https://www.raspberrypi.org/documentation/installation/installing-images/mac.md

 

劣化版の翻訳的な感じで手順メモ

SDカードをさして…

リンゴマーク→このMacについて→システムレポート

カードリーダーかあるいはUSB3デバイスの項目を開くハードウエアのBSD名をメモ帳にコピる。

僕の場合はdisk2だった。

続いて、ディスクユーテリティ(※アプリケーションフォルダ→ユーティリティ→ディスクユーテリティにある)を開いて、SDカードを見つける。僕のだとAPPLE SD Card Reader Mediaという名前で表示されている。次にマウント解除という項目をクリックする。

これで書き込みの準備は終わった。

次にSDカードにRaspbianのイメージを焼きこもう。

ファイルブラウザから開いてコピペがで済むような甘い世界ではないらしくUnixコマンドなるものを叩いてやる必要があるらしい。こっから先はちょっと難しい。

本家サイトのこのコマンドを自分の環境に合わせて書き換える。メモ帳にコピってから編集すると楽だ。

sudo dd bs=1m if=path_of_your_image.img of=/dev/rdiskn
sudo dd bs=1m if=2016-02-09-raspbian-jessie.img of=/dev/rdisk2

自分の場合はこうなった。

ターミナルを開く。僕の場合はDownloadのフォルダに落としてきたのでまずはcd DownloadでRaspbianのイメージファイルがあるフォルダに移動する。続いて書き換えたコマンドを貼り付けて実行してあげればあとはSDカードへの焼き込みが終わるのを待つばかりとなる。だいたい3~5分程度かかるようなのでネットを見ながらのんびり待とう。

※もしもこのコマンドで失敗してしまった場合は、rdiskをdiskに変えて再チャレンジ!

3936+0 records in

3936+0 records out

4127195136 bytes transferred in 216.292625 secs (19081534 bytes/sec)

うまくいくとこんな感じの表示がターミナルに出るはずだ。もう一度ディスクユーテリティを開いてAPPLE SD Card Reader Mediaの項目を確認してSDカードの名前がbootになっていれば書き込み成功だ!

ということで次回は、起動と初期設定の記録を残していきます。