ご安心ください。買ったわけじゃないです。
資金的にさすがに買えない…
仙台で知らない人はいないという写真雑貨屋さんインキュテックさんが光のページェント撮影会を主催していた。
X-T3を借りて撮影できるということで早速飛びついて来たという次第です。
実際に使うことができたのは1時間半程度で撮影枚数は170枚ほどでした。
簡単に印象とか感想を書いてみようと思います。
X-T2と比べてみた。
まずは、写りを見ていく前に僕が使っているX-T2とちょっと比べてみました。
左側がX-T2で右側がX-T3。ついているレンズは違うけど見た目はほとんで一緒。ボタンやダイヤルの配置も全く一緒です。
上から見た様子。X-T3では最低スタートの感度が160から。一方X-T2は200からスタート。
T3では露出補正ダイヤルがちょっと小さくなっている。
写真ではわからないけど実はX-T3はT2より数ミリだけ背が高くなっている。これは真横にならべてじっくり見ないと気づかないくらいの差でした。そしてT3は背面の操作系のボタンが大きくなって押しやすくなっている。
撮った写真あれこれ
X-T3の画素数は2610万画素、そこから出力されるJpegのサイズは
6240×4160ピクセル。
X-T2の6000×4000ピクセルからちょっと増えている。
T2でも十分に解像度が高くてレンズの性能が要求されるけどさらにシビアになった印象かも。
だいたいの写真はX-T3の撮って出しのJpegです。
撮影会が夜に行われたため基本的にISO感度は高感度が中心になっています。
本当は低感度のベースでいっぱい撮りたいところですが制約があるのは仕方ない…
レンズは今回はXF18-135mm F3.5-5.6で撮っています。手振れ補正をバシバシ使って撮っています。
定禅寺通りの様子。かなりダイナミックレンジが広く取られているおかげか撮って出しの状態でもすごく綺麗に画が出力されますね。
ISO感度は6400細部を拡大して確認するとやはりざらつきがありますが拡大しない限りはそんなに気にならないレベルです。
というかかなり滑らかに写ります。ざらつき方も富士フイルムらしい粒状感のある荒れ方をします。
光のページェントが開催される仙台市の定禅寺通り。大きな通りの中央を分断するように遊歩道が整備されており見る人はみなさん遊歩道からの眺めを楽しんでいます。
この日の前日は雨交じりの雪だったせいか遊歩道がかなりぬかるんでいました。
こちらの写真もISO6400で撮影。レンズの絞りは広角側の解放F3.5で撮影。周辺部の写りは点光源がちょっと流れている印象を受けますが日中に軽く絞ったら素晴らしい画が撮れそうです。
こちらの写真もオペラ座の怪人のポスタの写真と同様、写真の隅々まで明るく仕上げられていてすげえ!ってなります。
こちらは仙台市でみんなが大好きなメディアテークのガラス壁からの反射の様子です。
ISO感度は8000、シャッタースピードは1/60
やはり低ISO感度の写真が欲しいということでカメラを石のオブジェの上に置いて撮ってみました。
ISO感度は160、シャッタースピードは2秒ほど。地面の敷石のディテールなどかなりの情報量が写りこんでいます。また窓に反射した光源の情報も繊細に拾われています。
勾当台公園で行われいたイリュミネーション。ISO感度は12800とかなり厳しい状態と色合いが刻々と変わるLEDで色味がかなり厳しい写真です。
やはりざらついたり、色合いの補正はカメラのオート頼りでは綺麗に撮れないですね。腕前をあげるために精進せねば。
最後は感度12800で撮った写真、カメラ内のRAW現像を利用して仕上げました。
各種RAW現像用パラメータはX-T2からあまり増えていないようでした。操作もX-T2からそれほど違和感を感じずに現像の設定を行うことができました。
最後に
今回は夜景の手持ちという影響もあってか昼間の様なはっきりとした線や色の写真を撮ることができませんでした。
しかしながらX-T2で過去に撮った夜景や高感度ISOの写真と比べるとはっきりと違いがわかるレベルの性能差でした。
今回は同じ条件で画を比べられるような写真を撮れませんでしたがノイズが乗った状態でも画の輪郭や色のディテールはX-T3のほうが明らかに滑らかでした。
僕自身はX-T2を買ってから1年ちょっとの経過なのでさすがに買い替えるのは無理がありますが、今後X-Trans4の撮像エンジンがX-T30やX-E4といった将来的
に出るミッドレンジで手軽に体験できるようになるのがとても楽しみだと感じました。