SSSS.GRIDMANをより楽しむために観ておきたい電光超人グリッドマン

帰ってきたグリッドマン!!

雨宮哲監督のもとアニメが制作されてとても好評だったSSSS.GRIDMAN
原作は1993年に公開された特撮ヒーローこと電光超人グリッドマン。
コンピュータ世界を怪獣が暴れ回ることでテクノロジーインフラが破壊されて人々が恐怖に陥れられた世界をグリッドマンが救うという全39回の物語。
この作品が公開されていた当時僕は幼稚園に通っていた。
物語の記憶は断片的に残っていて自分よりも歳上のお兄ちゃんやお姉ちゃんがパソコンを操ってグリッドマンや支援メカを送り出す世界観や
次々と人を襲って吸い込む掃除機などがやけに印象に残っていた。

そんなグリッドマンがアニメになって帰ってきたと知って毎週テレビの前で楽しみに待ち構えていた。
そんなGRIDMANの最終回を迎え最後は涙を浮かべながら観ていました。

アニメを観ながら特撮のグリッドマンを39話全部アマゾンプライムで一気に見直してみたら今回のアニメでは特撮の
シーンやセリフがたっぷり使われているのがわかってとても嬉しくなった。
雨宮監督の取材を読むとグリッドマンのことが誰よりも好きなのが伝わってきてますます嬉しくなった。

僕がアニメを観て気付いた特撮番のシーンをメモ書きとしてちょっと整理してみようと思います。

1話 新世紀ヒーロー誕生! 結晶怪獣ギラルス

物語の主人公、直人、ゆか、一平の3人がジャンクを完成させるシーン
直人がジャンクに食われちまった!
という魅力的なシーンはアニメにドラマッチクな展開として引き継がれていきます。
個人的な予想だけどアニメに登場するグルーギラスの名前はギラルスをもじったのでしょうか?

2話 アクセプターの秘密

直人たちが住む桜ガ丘の地理がよくわかる回、そしてグリッドマンとアクセプターの解説が明かされる。
なぜグリッドマンには直人が必要なのか?という疑問の答えとなる重要な回。

3話 電話パニック危機一髪 火山怪獣ボルカドン

登場怪獣、セリフともにとても重要。
アニメの第3話、敗・北でキャリバーさんの「電話は命と繋がっている」というセリフはこの回から来ている。
ちなみにこの回で助け出される直人の弟の大地くんの設定は8歳で25年経過した時点で33歳となりキャリバーさんと同い年らしい。
登場怪獣ボルカドンはアニメの第5話、挑・発に登場するゴーヤベックのもとになってると思われる。

5話 男の意地必殺剣!

アニメ第1話の覚・醒に登場するスペシャルドッグと「武士は食わねど高笑い」のセリフの元となった回
特撮ではここで初めてアシストウェーポンとしてバリアーシールドがグリッドマンに武器が送られる。

6話 恐怖のメロディ

アニメに登場する謎の少女怪獣こと二代目アノシラスの先代が登場する回、音の精霊についての言及は直人のお父さんによるもの。
音の精霊とアノシラスが住んでいる電子ピアノはアニメ版でも重要なアイテムとしてちょこちょこ登場する。

9話 悪魔の洗脳作戦 忍者怪獣シノビラー

アニメ版だと第3話、敗・北から登場する重要キャラことアンチくん。
この回で話題となるキーワードはやっぱりオートインテリジェンスにつきる。
この言葉はアニメにも引き継がれるし特撮で唯一まともに会話ができる怪獣のシノビラーの重要なアイデンティティになっている。

12話 怪盗マティに御用心!

この物語に登場するCAT’S EYE警備の製品がアニメにも何度かちょっぴり登場しています。
見つけると結構嬉しくなる仕掛けです。

17話 孤独なハッカー

グリッドマンのフィクサービームが現実の少年の心も修復する回、ここでの設定がアニメの最終回でもっとも大事なポイントになりますね。

21話 処刑‼夢のヒーロー

悪夢に閉じ込められた直人たちをグリッドマンがコンピュータワールドからアクセプターを動かして救う回。
アニメ版の第9話、夢・想でもグリッドキネシスが発動してアカネちゃんの夢に閉じ込められた裕太を助けにいく。

25・26話 決戦!ヒーローの最期

神経性の毒ガスで過去の悪夢を思い出させて苦しめるタイプの怪獣ベノラが登場する回。ベノラはアニメでは街の管理怪獣として登場し、その役割は人々の記憶を書き換えるガスを吐くものになる。
また、ここで初めてドラゴンフォートレスと合体したキンググリッドマンが登場する。
ドラゴンフォートレスとグリッドマンの合体の手続きがまさにアニメ版でのフルパワーグリッドマンとそっくりになっている。
アシストウェーポンはツインドリラー、ゴッドタンク、サンダージェットの三種から着想を得ているんだけど、合体様式はドラゴンフォートレスという
見事な圧縮をアニメではやってのけている。キンググリッドマンとフルパワーグリッドマンを見比べるとこのことがよくわかる。

31話 怪獣ママは女子大生

特撮で登場する怪獣としてはかなり異色なキャラのテレボーズ、これと同様にどことなくアニメ版第10話、崩・壊に登場するナナシAと共通するものを感じる。

33話 もうひとりの武史

武史にそっくりなタケオが登場するかなり重要な回、何と言ってもタケオがゆかたちに教えた電話番号が武史の家というまさに武史=タケオだよねという話題。なによりもこの回で登場するカッターナイフがアカネちゃんの愛用品としてアニメに登場する展開もすごい。

##38話・39話 危し地球・さらばグリッドマン
涙なしには観られない最終回、特撮のこの展開はそのままにアニメの最終話、覚醒に引き継がれていく。

なんとなくだらだらと書き連ねてみたけどまだまだ見落としている原作とアニメのいいところが
たくさんありそうな感じがしているのでちょくちょく見直していきたいなと思います。

アニメの円盤が欲しい…

blu-ray

やはりどうしても欲しくなってしまうフルパワーグリッドマン…

gridman