個人的に苦手な35mmという画角
自分が今所有しているレンズでは24mm、28mm、50mm、85mmの画角を使っている。
24mmではそこまで激しくないけれど効果的な遠近感を得ることができるし広く写せるので個人的には大好きな画角。
28mmでは見たままの雰囲気をそのままパシャリと撮って帰ることができるし、露骨ではないけれど適度に遠近感を
付けることで写真の中の主役と背景の関係性を切り取ることができる。
50mmでは主題だけをザクっと撮るのによく使う。
35億…35億…じゃなかった。35㎜…50mmと28mmの隙間にある画角。
広角レンズのような遠近感はない。50mmのように一つの物にフォーカスするような感じでもない。
どう使ったらいいのかな?と言って避けてきた画角でもある。
それでもどことなくスナップ写真に使いこなしている方の作品を見るとどことなくあこがれる…
そしてデザインもかっこいいレンズ。そんなわけで買ってしまった。
今回は金沢に旅に出た時の写真を載せていこうと思う。
今回使ったカメラはX-T2、RAWで撮影してX-raw studioで現像を行った。
X-Trans3の世代では6000*4000ピクセルという非常に大きなイメージデータが出力される。
今回はブログに載せるにあたってデータ容量が重くなりすぎるため、3000*2000リサイズしてある。
金沢駅の鼓門の下にある行灯。主題がはっきりした写真に対してはかなりくっきり写る。
エキナカで食べた海鮮丼。フォーカス面を外れた場所のボケはゆるやか。
金沢城近くで撮った写真。遠近感も圧縮感もあまり感じさせない写りはどことなく街中で使うと何気ない雰囲気を切り取りやすい。
金沢城の中で撮った写真。石垣の博物館とも呼ばれる金沢城の前庭。お城なのかと思うほど立派に作られた日本庭園からどことなく街の豊かさが伝わってくる。一方、私の写真はというと全然まとまりがないうえに周辺がポヤっとして非常に間抜けな写真になってしまった。F5.6で撮ったけれどもう少し絞って撮るべきだったと後悔している。
秋が終わって間もない12月頭ということで随所に紅葉が落ちていた。
斜光線と陰ですごくコントラスが強調される写真になった。
XFレンズのf2シリーズの特徴である線の太さが際立ってわかる写真になった。
金沢市内の街並み。古い建物のスクラッチタイルはやはりちょっとでも離れると筋目を感じにくくなってしまう。これはオリジナルデータの等倍で見た場合でも同じだった。
またここに載せたデータではちょっとわかり辛いけど画面の周辺の写りにちょっとだけ甘さも感じる。
全体的に使ってみた感想としてはX-T2と組み合わせて使った時にレンズの弱点が見えてしまうということが分かったのが個人的には衝撃だった。
X-E2ではまったくわからなかったレンズのアラがX-T2と組み合わせると見えてしまうという意味では第三世代のX-Transセンサーを完全に満足させられるようなレンズというのは相当な高性能さが要求されるんじゃないだろうか。
撮った写真をプリントしたりネットにあげるにはそれらのアラにはほとんど気付くことはないだろうから実用上は問題はないと思うけれど購入を検討している方は将来的に一緒に使うカメラで撮るとどうなるかも含めて検討するといいんじゃないだろうか。