月別アーカイブ: 2016年9月

通勤カバンに小型ミラーレスカメラを入れて出かけよう

平日の仕事帰りにも写真を撮りたい!!!

秋もちょっと深まって長袖シャツの出番が増えてきた
良い感じの気温だがまだ天気に恵まれない。あともう少し。
シャッターを切りたくなる晩秋よ早く来い。斜陽が紅葉を照らすあの道を私は撮りたい。

サラリーワーカーをやってると本当に写真を撮る機会は休日に限られる。
だがビ、ジネスカバンにカメラを入れたいが通常のクッション式のインナーケースを入れるとカバンは肥大化してしまう。
原因はクッションが肉厚すぎることなんだけど、もうちょうい良いものはないだろうかとヨドバシカメラを探し回ってこんな感じのものを見つけた。

商品画像1
ケンコー・トキナーから出ているアオスタ コファネットという小さなカメラバッグである。※コファネットはイタリア語で貴重品を入れる小箱という意味だそう。

外寸は幅21cm × 高さ12.5cm × 奥行き 10.5cm
内寸は幅17cm × 高さ10cm × 奥行き 8cm

手にとってみたときにX-E2とXF18mmF2のコンビが入れられそうだなと、そして外寸の奥行き10.5cmは自分が使っている通勤カバンにギリギリ入ると考えて買ってみた。
内寸と外寸の差分から見たクッション厚もそうだし実際に触った感じでクッション性は信頼できそうだ。

試しにカメラを入れる。

ということで、X-E2とXF18mmF2のコンビを入れてみた。私の大好きなサブシステム。
画像2

画像3

おお、良いじゃん!!レンズが奥行きを多少圧迫するけどどうにか入れられる。ついでに予備バッテリーも入れられた。

画像4
サイドポケットはファスナーで開閉できるので使用している間にレンズキャップをしまえるし、レンズペンやSDカードもしまえそうだ。これは便利そう。

画像5
さきほどX-E2とXF18mmF2のコンビをいれてみたけどXF35mmF2wrのコンビで入れる場合はカメラを立てるのではなく上向きに寝かせることでいれることができた。
カメラの高さで奥行きを圧迫するが、ライカスタイルの穴あきフードをつけても蓋をきちんとしめることができた。

これは使えそう。

画像6
本来は小型のカメラバッグなので肩紐のストラップもついてくる。しかしながらこの製品、とてもコンパクトなのでマチに余裕があるビジネスバッグやトートバッグ、
リュックといろんな日常カバンの中に入れて使うことができそうだ。
サイドポケットにアクセサリを入れられるところがインナークッションにはないアドバンテージだ。
価格もアマゾンでは1,326円ほどで買えるのでとてもリーズナブルだ。

## 最後に弱点は…
基本的に小型のミラーレス機と単焦点レンズのコンビでしか入れられなさそうだ。
自分が試した限りではX-E2のサイズ感でギリギリ。
そこから小型の単焦点でコンパクトなものに限られてくるので使い方としては潔さが必要そうだ。
それと内側には、マジックテープで仕切りを取り付けられるようになっているけどこれはあまり使わなさそうだ。
とくに革製のカメラケース、ジェケットなどの縫い目がマジックテープに絡まったりしやすいので注意が必要だ。

弱点を考慮してもとても魅力的な製品なのでマイクロフォーサーズ、ニコン1、EOS-M等の系譜なら問題なくいれることができそうなので
是非一度お手持ちのカバンとカメラに対応できるか試してみて欲しい。

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iOS10のRAW撮影&現像を試す。

さてさて、先日のiPhone7発表後にiOS10のアップデートが配信されたのですが皆さんはアップデートお済みでしょうか?
生贄になるのが大好きな私はもちろんアップデートしました。
今回のアップデートで写真好きな方々の注目を集めたのはやっぱりRAWデータへの対応じゃないでしょうか。
僕がアップデートしたのはそのためと言っても過言じゃないです。

軽く各プレスが出してるiOS10のRAW対応についてざっくりまとめとくと…

標準のカメラアプリではRAW記録未対応。撮影には対応したカメラアプリが必要

そして今回のRAW対応にいち早くアップデートで対応してくれたのはadobeさんである。
Lr mobileで撮影と現像に対応してくれている。

Lr mobileで撮影することによってadobeが開発したDNG形式というファイルで記録される。
なお、Adobeの日本法人のブログではDNGの特徴についてまとめているので是非確認して欲しい。
https://blogs.adobe.com/creativestation/photo_lr-for-ios-2-5-0

RAW対応になったLr mobileをさくっとチェックしてみる。

僕が利用している環境をまとめておくと以下のような感じ。

  1. iPhone6s plus iOS10
  2. Lr mobile v. 2.5.0
  3. PC側ではLr 2015.5

Lrカメラ画面

Lr カメラの画面
まずはLrでRAW撮影をする画面ではこのようになっている。
DNGで記録する場合は、左側に保存形式の表示が出る。
このカメラ機能は水平器の表示があってちょっとだけ便利。

ファイルブラウズ画面

ファイルブラウズ画面
Lrで記録したDNG形式はiPhone添え付けの写真アプリでは見ることができない。
なのでDNG形式のファイルを見ることができるのはLrからのみである。
撮影&閲覧はLr内部のみということには注意が必要だ。

現像画面

現像画面
そして現像画面はこちら。とりあえずRAW対応以前からのLr mobile画面と全く変わらない。
ただし、ファイルが重たいのでiPhoneの作業環境ではホワイトバランス変更やノイズ軽減など意外と処理のもたつきが生じる。
ゆえに他の写真加工アプリのような軽快さは期待してはいけない。

DNG形式のファイル一つのサイズは確認すると13MB〜18.6MBほどの間で記録されていた。

さあテストシュートに出発だ!!

ということで僕はサラリーマンなので昼間の撮影は平日できない。夜の街を散歩しながらDNGの写真を二日かけて約300枚ほど撮影してきた。
ここに載せる写真はLr mobile内部で現像したものである。
PCのLrと同期させることでPC環境で他の一眼レフorミラーレス同様の現像環境を使えるようになるがまずはiPhoneだけでどこまでやれるか試してみようと思う。

ということで最初の一枚。横浜の夜景。

Lrで撮影、オリジナル状態
(F:2.2 SS:1/15 ISO:800)

これはLrのカメラで撮影したデータを調整をかけずにJpegに書き出した状態である。
Lr mobileで現像した写真にはAPCという文字列から始まるファイル名で保存される。
保存されたDNGのexifを確認するかぎりではLrのカメラはどうやらシャッタースピードは最低値が1/15に設定さているようだ。

iPhoneカメラで撮影
(F:2.2 SS:1/4 ISO:320)

こちらはiPhone標準のカメラアプリで撮影した状態。
シャッタースピードは1/4!!絶対ぶれるだろ。
どうやらアップルのカメラアプリとLrのカメラアプリでは撮影時点でやれることに差があるらしい。
この時点で私にはiPhone標準カメラアプリとLrのRAW環境を比べて現時点では優劣つけることができないんじゃないかと考えた

iPhone標準のカメラアプリでは手に入れることができないRAWデータで豊富な色情報を手に入れられるかわりにLrカメラでは撮影時の設定に制限がかけられている。
要はカメラアプリとしては少し物足りないってわけだ。(※一部の撮影状況での対応においてってことね。)

ただ、上にあげた二枚の写真を見る限りだとLrの写真はiPhoneの写真よりも光の微妙な階調を若干だけど細かいディテールで表現できているのがわかる
そしてiPhone標準のカメラアプリの写真ではノイズリダクションがかかっているせいかビルの壁面がのっぺりしているように見える。
ISO感度と露出の違いも影響しているとは思うがRAW形式のほうが確実に多くの情報量を持っているようだ。

Lrで現像したデータ
というこでLr mobileで現像してみた。ホワイトバランスやハイライトや色相やらあれこれいじったりしたものである。
書き出したJpegはカメラロールに保存される。出力にかかる時間は一枚あたりだいたい12秒くらいだろうか。
一眼レフや高級コンデジのような滑らかで豊かな階調を期待してはいけない。ノイズザリザリだし解像感なんてかけらもない。夜景に関しては。
それでもJpeg撮って出しをいじるよりかは幾分かマシかもしれない。

てなわけでiPhoneのLrで撮影してiPhone上で現像した写真を何枚かあげておく。

画像1
(F:2.2 SS:1/15 ISO:400)

画像2
(F:2.2 SS:1/15 ISO:1250)

画像3
(F:2.2 SS:1/15 ISO:200)

画像4
(F:2.2 SS:1/15 ISO:400)

画像5
(F:2.2 SS:1/30 ISO:160)

画像6
(F:2.2 SS:1/15 ISO:640)

今回のiOS10のRAW現像対応はiPhoneのカメラでできることを増やす対応でiPhone写真の楽しみをひろげてくれるものだといじってみて感じた。
これまでアクセスすることができなかったiPhone写真のRAWデータに触れられるだけでなく編集もできてしまう!!
iPhoneの標準カメラアプリで撮ればノイズリダクションやホワイトバランスなどをいい感じに仕上げてくれるのに対して、Lrカメラで撮った場合は
自身であれこれ考えて現像する必要が出てくるため写真にそんなに興味がない人や、さくっと撮って終わらせたいライトユーザーにとっては魅力的には感じないものだ。

現時点では出たばかりの機能だが、ひょっとすると今後は様々な画像編集アプリがRAW現像をサポートすることでより高度な情報量を生かしてより豊かな表現が簡単にできるようになれば、
意外にもフォトグラファだけでなく一般のライトユーザーにとっても恩恵がでるんじゃんないだろうか。

あんまりまとまってないけど最後にひとこと!

Adobeさん素敵なアプリのアップデートありがとうございます!!!
Lr mobilのカメラ機能でシャッタースピードとISO感度を自分で設定できるようにしてくれると超嬉しいので是非ご検討宜しくお願い致します!!

以上


Raspberry Pi3にPyenvをいれてみた。環境構築メモ

ハード:Raspberry Pi3
OS:Raspbian Jessie
SSH接続して使う環境下での記録です。

pyenvについて

複数のバージョンが異なるPythonを一か所に共存させて切り替えて使用させることができる。
システム添えつけのPython環境をいじらないのでシステムファイルをいじりたくない場合に便利。
Python環境とライブラリをセットにして自分の開発環境を組んでおける。

githubに詳しい説明がありますのでこちらを読んでください。

自分の場合はPythonそのもののアップデートやライブラリの無尽蔵なインストールとアンインストール
などでシステム添えつけの環境を破壊してしまったら怖いのでpyenvを使ってみることにした。

通常の場合だとRaspbianのPython環境は以下の場所に収められている。

/usr/bin

自分の場合はPython2.7と3.4が入っていた。

pyenvを使うと、次のような配置で新しい専用の場所を確保し、Python環境を構築するようになる。
なんかへまをやっても/.pyenv以下をrmしてしまえばいいので大丈夫…なはず。

/home/pi/.pyenv

Raspberry Pi3に入れる手順

※Macユーザーの場合はhomebrewを使うことでインストールができるけどRaspbianはLinuxbrewを使ってもインストールできない。

インストールにあたり参考にさせていただいたサイトはこちらです。たくのこ Web Ubuntuにpyenvを用いてpythn環境を構築しました。

パッケージのインストール

sudo apt-get install git gcc make openssl libssl-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev

.pyenvを作成してそこにpyenvをクローンする。

git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv

.bashrcにパスを設定してpyenvを使えるようにする。

まずは.bashrcを見付けよう。ということで/home/piに移動する。
次に以下のコマンドでフォルダの中身を表示する。

ls -a

オプションで-aをつけることで普段は見れないファイルやフォルダを見れるようになる。
せっかくなのでこの時にちゃんと/home/piの内部に.pyenvが作られているか確認しておこう。
続いて.bashrcを設定するべくエディタで開く。vim以外のほかの何でもよい。

sudo vim .bashrc

.bashrcはbashの環境設定が記述されている。
ファイルブラウズする際の色分けに関する設定や環境変数などを収めてある。
末尾に以下の設定を記載する。

export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"

.bashrcの変更を保存したら。

source .bashrc

のコマンドをたたいて変更を有効にする。

Pyenvの利用

まずは、いままでの導入作業が報われているか確かめよう。

pyenv

とコマンドをターミナルでたたけばちゃんと動くはずだ。

PyenvにPythonを入れてみる。

そのままの状態ではpyenvの環境は空っぽなのでお好みのpython環境をインストールしてやる必要がある。

pyenv install --list

pyenvでインストールすることができるpythonのバージョンを一覧で見ることができる。
また、パッケージ管理ソフトもあるので好きな組み合わせを使うことができる。

pyenv install 2.7.12

僕の場合はこんな感じで2.7.12をチョイスしてみた。※miniconda-latestも試しに入れてみた。
インストールには結構時間がかかる。20分くらいかかっただろうか。その間はほかのことをして待っておいたほうが良い。
なおanacondaやminicondaなどはnumpyなどの外部のライブラリが一緒に備わっている状態のパッケージであるが、
Raspberry piでは利用できない場合があるので注意が必要。
次にpyenvに正しくインストールされたか確認するために以下のコマンドで導入された環境を確認する。

pyenv versions

するとこんな感じで一覧がでるはず。

*system (set by /home/pi/.pyenv/version)
  2.7.12
  miniconda-latest

*がついているのは現在指定されているpython環境を表している。
試しにここでターミナルからpythonをたたいてみよう。すると自分の場合はpython2.7.9が立ち上がった。
この場合だとRaspbianに添えつけて備わっている環境が動いているようだ。
そこでpyenvの2.7.12を使うべく切り替えのコマンドをたたく。

pyenv global 2.7.12

この後にまたpyenv versionsをたたいてみると2.7.12に*マークがつくはずだ。
この状態でpythonをたたいてやれば2.7.12が呼び出される。

あとは好きなようにパッケージのインストールをしたりプログラムを作ればよい。
ということでほかに気付いたことがあったら随時追記していきます。

参考リンク

たくのこ Web Ubuntuにpyenvを用いてpythn環境を構築しました。
https://github.com/yyuu/pyenv
http://www.itmedia.co.jp/help/tips/linux/l0284.html