以前にRaspberry pi2のSSH接続でやり方をまとめた時とはやり方が若干異なっているのでRaspberry pi3用の手順を改めてまとめます。
前提条件
- 使用するハードはRaspberry pi 3 model B+とMacbook air
- 設定するOSはRaspbian Jessie 2016年5月31日以降のもの
- Raspberry pi 3のWiFi設定が完了し、接続済みであること。まだの場合はこちら
- MacbookとRaspberry pi3はLANケーブルで接続している状態で設定を行う。
- SSH接続では同じWiFiネットワーク下でノートPCとRaspberry piをつなぐ
事前準備
Raspberry piとMacbookをLANケーブル経由で接続しMacbookのターミナルからSSH接続をして
Raspberry piにログインする。
Raspberry pi3のMACアドレスを確認する。
Raspberry pi3にはWiFiモジュールがすでに内臓されているのでその情報を確認する
$ ifconfig
ここで出てくるwlan0の情報を確認する。HWaddrがRaspberry pi3のMACアドレスなのでこれをメモ帳にひかえておく。
WiFiネットワークの設定情報を確認
Macbook側からWiFiルータのIPアドレスを確認する。
リンゴマーク→システム環境設定→ネットワークの順でネットワークの接続設定を開く
WiFi接続済みになっているのを確認し、詳細を開く。
詳細画面のTCP/IPをクリックし、サブネットマスクとルーターのIPアドレスを確認しメモしておく。
設定事項
Raspberry piに固定IPアドレスを割り当て
Raspberry piにログインした状態で次のコマンドを入力する
$ sudo route -n
と入力すると結果が返ってくるはず。
Kernel IP routing table
Destination | Gateway | Genmask | Flags | Metric | Ref | Use | Iface |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0.0.0.0 | 192.168.2.1 | 0.0.0.0 | UG | 202 | 0 | 0 | eth0 |
0.0.0.0 | 192.168.3.1 | 0.0.0.0 | UG | 303 | 0 | 0 | wlan0 |
192.168.2.0 | 0.0.0.0 | 255.255.255.0 | U | 202 | 0 | 0 | eth0 |
192.168.3.0 | 0.0.0.0 | 255.255.255.0 | U | 303 | 0 | 0 | wlan0 |
自分の場合はこのような結果が返ってきた。
このとき重要なのは、GatewayのIPアドレスがWiFiネットワークの設定情報を確認で確認したルーターのIPアドレスと一致していること。
一緒であれば同一のネットワーク下にいることが確実になる。
自分の場合はiface0のところでGatewayが192.168.3.1なのでこれだとわかる。
※返ってくる値は各個人の環境によって変化するので適宜読み替えてください。
次に、Raspberry piのネットワーク設定のファイルを編集する。
$ sudo vim /etc/dhcpcd.conf
設定ファイルに元から書かれいる内容には手を触れずに末尾に次のように追加をする。
#無線LAN利用時の設定
interface wlan0
#割りあてたい固定IPアドレス
inform 192.168.3.55
#ルーターのIPアドレス
static routers=192.168.3.1
static domain_name_servers=192.168.3.1
これを保存してあげればよい。
WiFiルータ上でRaspberry pi3に固定IPアドレスを割り当てる
WiFiルータの設定画面を開き、固定DHCPの割り当て設定からRaspberry pi側のMACアドレスにdhcpcd.confで記入した固定IPを割り当ててやる。
Raspberry piに設定が正しく書き込まれたかチェック
Raspberry piを再起動し、再度LANケーブル経由でMacbookからSSH接続する。ターミナルから
$ ifconfig
を叩いて、raspberry piの設定状況をチェックする。wlan0の中で
inet add:192.168.3.55
という感じで設定した固定IPアドレスが表示されれば設定は成功してるはず。
接続…Macbookのターミナルから接続を試みる
Macbook側でターミナルを開き
$ ssh pi@192.168.3.55
と入力し接続をする、設定に問題がなければRaspberry pi側のパスワードを聞かれるのでログイン。
これでSSH接続が可能となる。