月別アーカイブ: 2016年4月

X70についての胡散臭いレビュー(運用を考える)

誠に小さなX

2016年の2月に発売された富士フイルムの新型コンデジことX70。
ふとした衝動買いで手に入れてしまった。
小さな筐体にXシステムの機能と操作性をこれでもかと詰め込んだ至れり尽くせりの魅力的なコンデジ。
そう、このカメラはAPSクオリティ!!

特徴の整理

このページにたどり着いた方にカタログスペックを書く意味は無いだろう。
なので私が感じた魅力をささっとまとめる。

  1. APSサイズのセンサ…高感度ノイズに強く繊細に描き出すにはやはりこのサイズが良い。
  2. X-Trans2のセンサー&処理エンジン…X-E2、X-T10そしてX-T1と同じ系譜の画像処理エンジンを積んでいる。
  3. 絞りリングとシャッタースピードダイヤル…富士のカメラではおなじみの操作系。これがあると写真の設定が格段にわかりやすい。
  4. 今となっちゃ当たり前だけどWiFiでのスマホ連携…これがあるとすごく嬉しい。

このカメラに搭載されているレンズは18.5mm F2.8、35mm換算で28mmである。
この画角はiPhoneの29mmに近しい。なので何かを撮りたいと思ってからカメラを構えると
だいたいのものが思い通りにフレームに収められるはずだ。
まあ、風景写真とかだと24mm〜21mmくらいが欲しくなってしまうんだけどね。
最短撮影距離は10cmから、花や料理もしっかり撮ることができるので旅先での記念写真から飯テロまでなんでも大丈夫だ。

GRとの対抗馬?

僕が店頭で弄ってたら店頭で店員さんからGRのライバルと紹介された。
GRを持ってないからなんとも言えないけど操作系から考えれば確実に答えはNoだと僕は思う。
GRを自分が量販店でいじり倒して感じたことは…
右手の掌中で絞り、シャッタースピード、露出補正が最小限のアクションで完結するように操作系が設計されているうえに、
グリップの握りやすさや重量のバランスなどすごく良い。
撮るための道具としてシャッターチャンスを逃さない。
全身全霊で撮影に集中できるようにつくられていると感じた。

一方、X70は片手で持つとめちゃくちゃバランスは悪い。重量340gは結構右手の握力に応える重さだ。
両手でのホールドが基本。そして絞りは左手、シャッタースピードや補正は右手という、両手を使った古式ゆかしき分業スタイル。
一瞬の判断を争うような写真撮影をする人なら確実にGRを選びそうな気がする。

それでも僕はX70を選んだ。富士のカメラが好きだ。
そしてボタンやダイヤルをカチャカチャいじる手触りが大好きだ。
そんな感じでのんびり写真を撮りたい。だからこのカメラを選んだ。
僕はX70はカメラをいじることを楽しむカメラだと思う。
もちろん、GRも好きだ!!やっぱりこっちも欲しい!!

てわけでこのブログには珍しく外観写真を載せてみるよ。
外観1
上質なかぶせ式キャップがついてくる。このキャップの内側にはウレタン製のスポンジのような素材が貼られており、
ピントリングをプレッシャーでホールドするようにできている。しっかり挟むのでそうそうな衝撃では外れない。

外観2
前玉は比較的小さめ、レンズ自体は全群繰り出し式でクロースアップ撮影時には結構前にせり出してくる。
レンズの周りには化粧リングがネジでつけられており、ワイコンなどをとりつける際は、化粧リングを取り外す。

外観3
内側のLCDモニタはタッチ式でチルトする。上側のチルトに関しては角度の自由度が高いが下側に向けるときはそんなに角度が出せない。
モニタはドピーカンのもとでも結構見やすい。

外観4
化粧リングを外したところ。
まあ見えにくいのは勘弁してくれ。

アクセサリをついて考える。

個人的な意見として、綺麗な前玉を傷つけたく無い。守りたい。
ところがフィルターをつけるには純正のフードについているアダプタリングをつけなければいけないという記述が説明書に!

そう。これね。



でもね、これ。高いの。お値段9,000円越えよ。X70本体で痛んだお財布には辛い出費。
てわけで見つけた救世主はこちら。



写真好きなら誰でも知ってるUNさんの製品でお値段1,154円!!
もともとはX100用に作れた製品なんだけどこれを噛ませて49mm口径のプロテクタをつけれあげれば心配なくガシガシ使えるわけっすよ。
なお、フィルターを逆さまにつければオッケーだぜという声が聞こえてきそうだが絶対にやってはいけない。
全群繰り出し式の銅鏡がフィルターに衝突してエラーになる。試した人間が書いているので信じたまえ。

※この記事を書いた後にサードパーティーの互換性フードが出たのでレビューを書きました。こちらも併せて是非ご確認ください。
X70用の社外品フードLH-JX70を試してみる。

ということで装着した様子はこんな感じです。
外観5
厚みが出てかっこ悪い?
Agree. 僕も同感だ。釈明しておくとこのおかげでカメラバッグにキャップ無しでズドン。
パーカーのポケットにボフっと投げ込める。さすがプロテクタの力

X-E2との比較

外観5
外観6
サイズ感からいうとX70はX-E2に比べて一回り小さいけども操作系の配置が結構共通しているので使っていて両機の行き来は違和感なく行える。
設定や撮影時の操作にはかなり重要なファクターじゃないだろうか。

で、誰にオススメできる?

  1. いつでもどこでも使えるAPSコンデジという用途を必要としている人。
  2. そして富士フイルムの色合いが大好きな人。
  3. カメラをいじるのが好きな人。

この条件を満たした人にオススメします。
2と3が当てはまらない人はGRを買おう!

すごく個人的な意見だけど…
本格的に写真を撮ってみたい。ミラーレスのカメラを買おうか迷っているけど、ちょっと大きいな。どうしよう?
って考えている人に検討してもらいたい一台。
レンズ交換という条件を犠牲にして単焦点だけで歩き回って撮る。
構図を作る。露出を操作する。っていう体験をして写真を作っていくにはすごくいいカメラだと思う。

なお、富士フイルムのサービスステーションでは機材のレンタルをしてくれる。
その日のうちに返すならだいたいの機材を無料でレンタルしてくれる。
http://fujifilm.jp/support/digitalcamera/repairservice/servicestation/index.html
じっくり試したいならちょっとお金を払うってのもいいと思う。
http://fujifilm.jp/support/digitalcamera/repairservice/servicestation/camerarental_price.html

さて、この胡散臭いレビューにここまでお付き合いいただきありがとうございました。
新製品を一生懸命ディスってあげますから富士フイルムさん僕をモニターにしてください。うああああ。

ということで次回はどうにか頑張って実写レビュー書きます。
またね〜。

※追記2016年5月7日実写編の記事へのリンクを追加
X70の実写あれこれ。

※追記2016年6月28日社外品フードLH-JX70のレビュー記事へのリンクを追加
X70用の社外品フードLH-JX70を試してみる。


チューリップの名前はターバンから由来してるらしい

横浜公園のチューリップ

春の花といえば桜とチューリップ
というわけで横浜公園に出かけてきました。
今回のカメラは何かと話題のX70。三宝カメラさんの出物を仕事帰りに猛ダッシュでゲット。
このカメラについてはそのうちゆっくりと仕様レビューをまとめたいと思います。
今回は春の風景をゆっくりと書いていこうと思います。

横浜公園は春になると市民ボランティアの方々が植えたチューリップが見頃を迎えます。
その数16万本!てなわけでちょっとした観光スポットになっているようですが私は
全く気にしてませんでした…

中区区役所による熱い解説ページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/park/yokohama/kouen012.html

http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/special/tulip/

カメラを握りしめて公園に向かうとそこにはいいカメラを持った人々がわんさかいたり、
スマホを片手に記録を残す人たちがあちらこちらに。

私もX70で写真合戦に参戦であります!

チューリップの品種について全く知らないのでどう書いていいものか悩みます。
うん、綺麗だな〜とか唸りながら撮ってました。品種を教えてくれる看板があったのに一緒に撮ってないです。
知識としても役に立たない。

ごめんなさい…
写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

やはり花を撮る場合は名前や品種だったり由来を知らないと綺麗に写せないんだろうな…
撮る前に自分がそれを好きにならなきゃその魅力は伝えられないってことだろう…
いざ撮ったはいいけどそれ以上のことが言えないという手痛い経験でした。

おまけ
写真7
X70の光学性能の高性能なセンサーのおかげで撮ったRAWデータからこれだけの写真が現像できてしまう!!
ということで近いうちにレビューを書かねば。


Raspberry piにSSH接続

設定にあたっての前提条件(自分の場合)

  1. ハードはRaspberry pi 2 model B+
  2. 設定するOSはRaspbian Jessie
  3. WiFiへの設定が完了していること
  4. Raspberry pi をHDMIモニタ、キーボード、マウス、WiFiドングルに接続した状態でxwindowを使う
    ※自分の場合はWiFiドングルはこちらを利用

  5. SSH接続では同じWiFiネットワーク下でノートPCとRaspberry piをつなぐ

  6. 接続に使うノートPCはMacbook air

事前準備

USB WiFiドングルのMACアドレスをチェック

WLI-UC-GNM2のMACアドレスは本体に刻印されているのでメモしておくと良い。
製造番号と間違えやすいので注意。

WiFiネットワークの設定情報を確認

Macbook側からWiFiルータのIPアドレスを確認する。
リンゴマーク→システム環境設定→ネットワークの順でネットワークの接続設定を開く
WiFi接続済みになっているのを確認し、詳細を開く。
詳細画面のTCP/IPをクリックし、サブネットマスクとルーターのIPアドレスを確認しメモしておく。

設定事項

Raspberry piに固定IPアドレスを割り当て

Raspberry piのxwindowからLXTerminalを起動し接続しているWiFi設定を確認する。
sudo route -n
と入力すると次のような結果が返ってくるはず。

Kernel IP routing table

Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface
0.0.0.0 192.168.3.1 0.0.0.0 UG 303 0 0 wlan0
192.168.3.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 303 0 0 wlan0

自分の場合はこのような結果が返ってきた。
このとき重要なのは、GatewayのIPアドレスがWiFiネットワークの設定情報を確認で確認したルーターのIPアドレスと一致していること。一緒であれば同一のネットワーク下にいることが確実になる。
返ってくる値は各個人の環境によって変化するので適宜読み替えてください。

次に、Raspberry piのネットワーク設定のファイルを編集する。

sudo leafpad /etc/network/interfaces

※leafpadでもvimでもemacsでもnanoでもお好みのエディタでどうぞ。自分は慣れてないのでleafpadを使いました。


auto lo
iface lo inet loopback
#iface eth0 inet manual ここをコメントアウト
iface eth0 inet static #static(固定に書き換え)
address 192.168.3.21 #任意の固定IPアドレスを割り当て
netmask 255.255.255.0 #サブネットマスクはWiFiの設定情報で確認したもの
gateway 192.168.3.1 #GatewayのIPアドレスを記入
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
allow-hotplug wlan1
iface wlan1 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

これを保存してあげればよい。

WiFiルータにUSB WiFiドングルのMACアドレスと固定IPアドレスを割り当てる

WiFiルーターの設定画面を開き、固定DHCPの割り当て設定からRaspberry pi側のUSB WiFiドングルのMACアドレスにinterfacesで記入した固定IPを割り当ててやる。

Raspberry piに設定が正しく書き込まれたかチェック

Raspberry piを再起動し、ターミナルから
ifconfig
を叩いて、raspberry piの設定状況をチェックする。

inet add:192.168.3.21

という感じで設定した固定IPアドレスが表示されれば設定は成功してるはず。

接続…Macbookのターミナルから接続を試みる

Macbook側でターミナルを開き

ssh pi@192.168.3.21

と入力し接続をする、設定に問題がなければRaspberry pi側のパスワードを聞かれるのでログイン。これでSSH接続が可能となる。

設定にあたって参考にさせていただいたサイト
うしこblog…ラズベリーパイにSSHでリモート接続


そうだRaspberry piをはじめよう

※2016年4月19日…以前公開したときに書いた表示内容が崩れてしまったためMarkdown形式で書き直すとともに内容を一部修正しました。

ここ最近なにかと話題のシングルボードコンピュータことRaspberry pi。
でもコンピュータに疎い僕には使いこなすのがめちゃくちゃ難しい代物なので自分がRaspberry piでやろうとしたこととか設定で苦戦したことについて記録を残しておこうと思います。
そして、お世話になったサイトのまとめを作って自分がトラブったりしたときのために今後のドキュメントとして自分用に。

必要なものを用意

  1. Raspberry pi 2 model B
  2. HDMIモニタ
  3. USBキーボード
  4. USBマウス
  5. USB Wifiドングル
  6. マイクロSDカード…16GB以上あると良い。対応表をチェックすること。
  7. マイクロUSBケーブル…余ってるスマホ用で大丈夫。2A流して大丈夫なケーブルがあると心強い。
  8. 電源アダプタ…スマホ用ので大丈夫。2A出力できるものを用意しておくと心強い。
  9. Raspbian起動ディスクを作るためのパソコン…僕はMacbook ProとMacbook airを利用
  10. USB-LAN変換アダプタ…Raspberry piとMacbookを直接接続したい場合に必要
  11. LANケーブル…有線LANに接続して使う場合は必ず必要

Raspberry pi環境構築に必要な最低限ステップ(自分の場合)

  1. Raspbianの起動ディスクを作成
  2. Raspberry piを起動して初期設定をする
  3. Raspberry piを家のWifiに接続する
  4. Raspberry piにSSH接続する

この四つができるようになれば大体の問題にぶち当たってもグーグルと優しい人達が残してくれたドキュメントの力を借りていろんなことができると思う。

番外編:駆け出しRaspberry piユーザーの個人的な記録

  1. Raspberry piでTwitter botを作ろう(そのうち書く予定)

Raspberry piを家のWifiに接続する

設定にあたっての前提条件

ハードはRaspberry pi 2 model B+

設定するOSはRaspbian Jessie

Raspberry pi をHDMIモニタ、キーボード、マウス、WiFiドングルに接続した状態にする。

※自分の場合はWiFiドングルはこちらを利用
BUFFALO 11n対応 11g/b 無線LAN子機 親機-子機デュアルモード対応モデル WLI-UC-GNM2

 

自宅のWiFi状況を確認する

Raspberry piをWiFi接続する際は、環境によって設定方法がかわるので注意が必要。

必ず以下をチェック

  1. 接続機器のMACアドレスフィルタリングをしているかチェック
  2. WifiのSSIDはステルスモードになっているかチェック

 

Raspberry piのWiFiを設定

自分の場合は1と2の二つともYesだったので以下のようになった。

2がNoの場合は1を設定してからからあげさんのブログへGO!(WiFiセットアップのところ)

 

1.自宅WiFiルーターにUSB WiFiドングルのMACアドレスを教える。

WLI-UC-GNM2の場合は本体の側面にMACアドレスが刻印されているので簡単にわかる。

製造番号とかも書かれていて紛らわしいので間違えないように注意すること。

これで最初の準備が完了

 

2.WiFiのSSIDがステルスになってる場合の設定は少々めんどくさい。

まずはSSIDとパスワードを確認しておく。

続いて、Raspbianのターミナルを起動して、

sudo wpa_passphrase SSID パワスワード

と入れて実行してやると…

network={
    ssid="EXAMPLE"
        #↓平文のパスワード、ここの部分は他の人から見られると不都合なので消しておく
    #psk="EXAMPLE00"
        #↓暗号化されたパスワード
    psk=9d4bc9c331f6585bf84e10cacfc2c8457aa747aadaee3f95ff33dc1b5535db40
}

こんな感じで程度設定ファイルに書く内容を作成してくれる。

あとはこの設定内容をleafpad(テキストエディタ)を使いネットワークの接続設定ファイルに書き込んであげる。腕に覚えありな方はターミナル上で編集できる備え付けのnanoやvi、emacsなどお好きなエディタでやればいいと思う。初心者の人はleafpadを使えばマウスの操作でコピペや保存ができるので安心して操作できると思う。

sudo leafpad /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

とコマンドをうってやり、leafpadが起動して設定ファイルが表示される。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1

network={
        ssid="EXAMPLE"
        psk=9d4bc9c331f6585bf84e10cacfc2c8457aa747aadaee3f95ff33dc1b5535db40
        scan_ssid=1
}

leafpad上で上記のように編集してやる。scan_ssid=1をつけることで自分からステルスになっているSSIDを検索して接続するというオプションを有効にすることができる。

この設定ファイルを保存した後に再起動してあげればWiFiに接続しにいってくれるはず。

再起動するにはターミナル上で

sudo reboot

と叩いてあげれば良い。

再起動が完了したら

startx

を叩いてxwidowを動かしてやり、ブラウザーでインターネットへの接続ができるかどうかチェックをすれば良い。

 

自分が設定をするにあたり参考にさせていただいたページはこちらです。

※2016年8月14日修正
sudo wpa_passphraseのところで脱字があったのを修正しました。
間違いに気づかずにすいませんでした。